出産・育児

自立を促すのは逆効果!?しっかりした子どもに育てるための甘えさせ方

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子どもを育てることは大変です。

食事や排せつなど最低限のことを教えるだけでも一苦労ですが、それ以外にも教えなければならないことはたくさんあります。

社会生活で生きていくためのマナーやルールはたくさんありますし、さらに自立した大人にするには自分のことは自分でできるようになってもらわないといけません。

子どもはかわいいものですが、ただ可愛いだけではありません。
言うことを聞かないこともあります。

言ったことをすっかり忘れることも多々あります。

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ガツンと怒ってみても、しばらくするとまた元通り。

片づけはしない、ご飯はこぼす、外で静かにできない。

親は子どもに対して「まっとうな大人になってほしい」と思うものですが、そのためには子どものうちに何をしていけば良いのでしょうか?

自立を促すことは逆効果

子どもに自立させるために、あれしなさいこれしなさいとガミガミ言うことも多いと思います。
「どうしてこんなこともできないの!?」
「○○しなさいって言ったでしょ?」
と怒ってしまうこともたくさんありますよね。

でも、子どもに自立させようと思ってあれこれ指示するのは、実は逆効果なんです。

子どもは「自立しなさい」と言っても自立しません。

人間は、このようにして自立していきます。

赤ちゃんはママに甘えるのが大好きです。
抱っこも大好きですね。
甘えている状態というのはとても心地よいものです。

でも、ずっとママにだっこされていると、心地よい反面、退屈で不自由でもあります。

次第に赤ちゃんは歩けるようになり、さまざまなものに興味を示すようになりますが、抱っこされていては自由に動けないので、ママから離れて歩き出すようになります。

これが自立の基本です。

しっかりと甘えることによって心地よさを知り、それと同時に不自由さも知り、自分から動くようになることを自立と言います。

子どもの成長は、この

甘える→不自由→自立

の繰り返しです。

さて、一人で歩きだした赤ちゃんは、今度は不安を覚えます。

とことこと歩いていたら、ママの姿が見えなくなってしまって泣く。
転んでしまって泣く。
犬に吠えられて泣く。

不安になった子どもは、またママに抱っこしてもらいたくなります。

ママに甘えると、不安が和らいで安心します。
でもしばらくするとまた不自由さを感じるようになります。

少し大きくなった子どもは、今度は自分で服を着てみたくなったり、自分で食事をしたくなります。

ママから離れて行動を起こします。

自分で服が着られて嬉しい。
自分でスプーンが持てて嬉しい。

でも、上手くいかないこともあります。
服が絡まってしまって着られなくなったら泣きます。

そして、ママに手伝ってもらって服を着ます。
ママに甘えたことでまた子どもは安心します。

……このように、子どもは甘える、不自由さを感じる→自立→不安→甘える……というサイクルを繰り返しながら少しずつ自立していくのです。

ということは、自立の根本にあるのは甘えです。

十分に甘えることができなければ甘えることの心地よさも知らず、退屈さを感じないので自分から行動を起こすこともなく、自立しようという気持ちが育ちません。

つまり、子どもを自立させたければ、「自分でやりなさい!」と突き放すのではなく、十分に甘えさせてあげることが大切だ、ということです。

十分に甘えられなかった子どもに起こる問題

十分に甘えられずに育った子どもは、上手に自立ができません。

自立というのは「自分のことは自分でする」といった行動面だけでなく、精神面も自立するということですよね。
それができないということは、どのような問題が起こると思いますか?

子どものうちに十分に甘えられなかった子どもは、大きくなってからいわゆる「問題児」になってしまう可能性があります。

暴力を振るう
反社会的行動を起こす
精神的な病を発症する

こういったことが本当に起こってくるのです。

中高生や、さらに大人でも、子どものうちに十分に甘えられなかった人は精神的に自立することができず、自分に自信が持てず、その結果、さまざまな問題をきたすようになってしまうのです。

甘えというのはつまりは「愛情を与える」ということです。
愛情不足で育った人は社会生活を送る上でも困難を感じることが多く、問題行動を起こしてしまうこともありますが、それは本人だけのせいでなく、育った環境が大きく影響していると言えるでしょう。

ちなみに、もし十分に甘えることなく大きくなり問題行動を起こすことがあったとしても、その時点からやり直すことは可能です。その際には適切なカウンセリングなどを受けて、1から自立するためのプロセスを辿ることで自立できるようになり、精神的にも安定するようになります。

甘えさせるってどうすればいい?

さて、子どもに自立させるには、まずは十分に甘えさせることが大切だと話しました。

でも、ここで勘違いしてはいけないのが、「甘え」の意味についてです。

甘えさせるということは、愛情を与えるということです。

「子どもの言いなりになる」という意味ではありません。

たとえば、泣いている子どもを抱っこするのは良いことです。
どうしても自分で服が着られないときに手伝ってあげるのも良いことです。

でも、子どもが自分でできることを親がやってしまうのはいけないことです。(過保護)
もちろん、小さいうちは自分でできるはずなのにやりたがらないことはあります。その場合はめいいっぱい励まし、なるべく自分でできるように導いてあげると良いでしょう。
また、慣れないうちは「前はできたけど今回はできない」ということもありますから、その場合は手伝ってあげてもOKです。

他にも、子どもが欲しがるオモチャをなんでも与える、というのもいけないことです。
これは愛情を与えているのではありません。
ただ子どもの言いなりになっているだけです。

おやつでもそうですね。
子どもが食べたいと言うものをそのまま買って与えることはいけないことです。

なんとなくお分かりいただけたでしょうか。

正しい甘えさせ方というのは、スキンシップやコミュニケーションによるものだと思っておいても良いでしょう。
決してモノを与えることではありませんし、子どもの言いなりになることでもありません。

いっぱい抱っこすると子どもは自立する

子どもを甘えさせる方法として簡単なのは「抱っこ」です。
めいいっぱい抱っこしてあげましょう。

ちなみに、十分に甘えさせると良いのは1O歳ぐらいまでだと言われています。
十分に甘えさせてもらって育った子どもは、10歳ぐらいになってくると徐々に子どもから抱っこをせがむようなこともなくなり、友達と遊ぶことや自分の趣味を優先させるようになり、どんどん自立していきます。

そうなってしまえば親としては寂しく感じるかもしれませんね。
ですからそのときがくるまでは、たくさん抱っこして、子どもとのスキンシップやコミュニケーションを楽しむようにしましょう。

もちろん10歳というのはあくまでも目安であって、個人差もあると思います。
でも、小学生でも親に甘えることは全然問題ないことですよ。

小学生にもなると、特に男の子の場合は外では恥ずかしがるようになります。
我が家の2年生も外では手をつなぐことはなくなりました。

でも、家ではまだひざに乗せて座ることもたくさんあります。
そして周りの話を聞いてみても、男の子の方がむしろ甘えん坊で、外ではヤンチャでも家ではお母さんにべったり、ということは少なくありません。
ですから、安心して子どもを甘えさせてあげてくださいね。

子どもはたくさん甘えさせてあげると自立します。
たくさん甘えさせてあげて、自立して、もし子どもが不安を覚えたり恐怖を感じたりしたときはまた十分に甘えさせる、といったことを意識してみると、子どもの成長の様子も分かりやすくなると思います。

子どもが甘えてくれるのは、ほんの10年程度です。
そのあいだは、少々大変でもめいいっぱい甘えさせてあげましょう。
大きくなって甘えてこなくなれば、今が懐かしく思えるようになるはずですよ。

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