出産・育児

子どもの頭の発達に欠かせない「象徴機能」はこうして鍛える!

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子どもは幼児期になるといろいろなことを覚えていきます。

自分で食事ができるようになる。

自分で着替えができるようになる。

こういった生活する上で欠かせないことができるようになってきたころには、今度は文字や数字を覚える段階になっています。

子どもの成長には、必ず段階があります。

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たとえばトイレなら、まずは「おしっこが出たらママに言う」。
それができるようになったら、おまるに座ってみる。
はじめはおしっこが出てからおまるに座っていたのが、おしっこが出る前に座れるようになる。
そして、トイレでも排泄できるようになる。

こういった少しずつの段階を踏んで子どもは成長していきます。

そういった成長の段階のことを発達段階と言います。

今回は、この発達段階を意識しながら、子どもの頭の発達を促すためのコツをご紹介したいと思います!

子どもが「おバカ」でイライラしていませんか?

よくテレビで、天才児みたいな子どもが出ていたりしますよね。

まだ3歳なのに世界の国名と国旗を覚えてるとか。
数学の問題が解けるとか?

一方うちの子ときたら……。

もう5歳だというのに全然文字が読めない。

数字を数えるときには未だによく9をとばす。

こんな調子でちゃんと小学生になれるのかしら!

そんな不安とイライラに支配されていませんか?

でも、その心配はありません。
文字を読むとか数字を覚えるというのは、誰もが絶対にできるようになることです。

日本に住んでいて、文字が読めない大人がいますか?
数字が数えられない人がいるでしょうか?

もちろん教えなければ覚えないものですが、教える環境さえあれば必ず子どもは覚えます。

子どもがなかなか覚えられないのは、「発達段階」がまだその段階にないからです。
脳の発達が進んでくればスムーズに覚えられるものを、発達していない状態で教え込もうとしても無理があります。

トイレトレーニングでもそうですよね。
昔と違って、今は2~3歳でオムツを外すというのが主流になっています。
膀胱の機能が発達していないうちからオムツを外そうとしても失敗します。
膀胱が発達して尿意をコントロールできるようになってきてからトイレトレーニングをすれば、スムーズにオムツを外すことができるのです。

これと同じように、文字を覚える、数字を覚えるということも、脳の発達に合わせて教えることが大切です。

ちなみに、脳が発達して文字や数字を覚えやすくなるのが5~6歳ごろからです。
日本では小学校に入学するのは6歳になってからですが、これは理にかなっていることなんですね。

文字を読めるのが早いからと言って、立派な大人になれるわけではありません。
筆者自身も早くから読み書きができるタイプでしたが、残念ながら思いっきり凡人です。

「うちの子大丈夫かしら……」と心配になったとしても、たいていはさほど心配いりませんし、親の働きかけ次第で脳の発達を促進することはできるので、安心してくださいね。

象徴機能を鍛えよう

象徴機能という言葉はあまりなじみが無いと思います。

象徴機能というのは、今ここに無いものを頭の中で思い描くことができる機能のことです。

と言ってもちょっと分かりにくいですね。

たとえば、子どもがティッシュの箱を持って、「ガタンゴトン♪」と言いながら床を滑らせている、なんていうことがあると思います。
これは、ティッシュの箱を電車に見立てて遊んでいるということですね。

象徴機能が発達し始めるとできるようになる遊びです。

ティッシュの箱はあくまでもティッシュの箱、としか見えなかったのが、それを自分の知識や経験を思い起こして重ねることができる、というのが象徴機能です。

他にも、子どもはさまざまな「ごっこ遊び」をしますね。

小石と泥で形を作ってお菓子に見立てたり、箱をテーブルに見立ててレストランごっこをしたりします。

これは単なる遊びではなく、脳が発達しないとできない遊びです。

生まれたばかりの赤ちゃんは記憶力も弱く、表現力も乏しいです。
少しずつ脳が発達して象徴機能が育ってきたからこそ、ごっこ遊びができるようになります。

さて、この象徴機能と言うのは、文字や数概念を獲得するためには欠かせない能力です。

ごっこ遊びというのは、本当はそうじゃないのに、自分の頭で思い描いたものを見立ててそうしているフリをすることです。
ティッシュの箱は、電車ではありません。
タイヤも無いし、ドアも無いし、パンタグラフもついていません。
でも、形が似ていることで、電車に見立てることをします。

文字も同じようなものです。

「りんご」

この文字を見て、赤くて丸くて甘酸っぱい果物だと分かるのは、これが文字だと分かっているからですね。

文字を知らなければ、これがあのおいしい果物を表しているとはとても思えません。

赤くもないし、丸くもないし、ニオイもありません。
頭で思い描くということができなければ、文字を覚えることはできないのです。

Яблоко

これは何か分かりますか?
ロシア語なのでほとんどの方は分からないと思います。

ロシア語で「りんご」です。

子どもからすれば平仮名だって、このロシア語と同じようにはじめは謎の模様でしかありません。

でも象徴機能が発達すれば、これが文字だということを知り、平仮名を覚えられるようになります。
子どもに文字や数字を覚えさせたいと思うなら、象徴機能が発達するような働きかけを親がしていくことがとても効果的なんでですよ。

象徴機能の発達段階

象徴機能がどのように発達していくのかと言うと、はじめは簡単なごっこ遊びから始まります。

積み木をお菓子に見立てて食べるフリができるようになる。

もう少し成長するとおままごとのお皿に積み木を置いて、スプーンで食べるフリをする。

さらに発達すると大きな箱をテーブルに、新聞紙をメニュー表に見立てて、ママをお客さんにし、「いらっしゃいませ!」「ごちゅうもんはおきまりですか?」などと言ってレストランごっこができるようになる。

このように、少しずつ凝った遊びができるようになっていきます。

このように発達していくのを手助けするためには、まずは子どもの遊びを自由にさせてあげるのと同時に、ママも一緒に遊ぶということが大切です。

たとえば小さいうちからDSなどのゲームばかりしていると、自由な遊びにはなかなかつながりません。
遊び方が決まっているからです。
おままごとをして遊びたいというときに、ママが「じゃあ積み木は片づけてから、おままごとセットを出そうね」と指導してしまうと、子どもはおままごとセットでおままごとはできても、「積み木を食べ物に見立てる」という遊びができません。

そういうやり方でもある程度はちゃんと象徴機能は育つのですが、象徴機能の発達を促したいと思うなら、もっと自由に遊ばせた方が良いでしょう。
別に最後に片づければ良いのですから、積み木やブロックを出したままおままごとを始めたっていいんです。

そして、ママが先にごっこ遊びをしてみる、というのも良いですね。
ある程度は子どもに遊び方を発見させることも大切ですが、たまにはママが率先してごっこ遊びをしてあげると、子どもは「このおもちゃはそんな使い方ができるのか!!」と気づき、子どもの脳を刺激することができます。

モノの名前を覚えよう

子どもは、車のことを「ブーブー」と言ったりしますが、親も一緒に「ブーブーだね~」と言っていないでしょうか。
赤ちゃんのうちはそれでも良いんです。
でも、いつまでも「ブーブー」ではありません。

言葉や文字を覚えていくためには、モノの名前を教えてあげることも有効です。

一般的に、子どもにとってモノの名前はこのように変化していきます。

赤ちゃんのあいだは「ブーブー」。
次に、「ブーブー」は「くるま」という名前があることを知ります。
そして、「乗用車」や「はたらく車」などいろんな車があることが分かってきます。
さらに、乗用車、トラック、消防車、パトカーなどいろんな名称を覚えていきます。
もっと成長すると、「ホンダステップワゴン」「スズキスイフト」などの車種まで覚えるようになります。

ここまで発達してくると、文字の獲得もかなりスムーズになってくるでしょう。

そこで親ができるのは、子どもが「ブーブー」と言えば、「ぶーぶーだね、くるまって言うんだよ」と教えてあげることです。
「しょうぼうしゃ!」と言えば、「消防車だね、あれはポンプ車で、あっちははしご車だよ」と誘導していくことで、象徴機能の発達を促すことができるんですよ。

そして車が好きならいろんな車が乗っている本を買ってあげても良いです。名前が書いてあるので、文字も覚えやすいです。車ならトミカを買ってあげるのも良いですよ。

ここでは車の例を出しましたが、どんなことでもこのように教えてあげましょう。
電車が好きな子どもなら電車の名前をどんどん覚えてくれると思います。
電車に乗る機会が多い子の場合は電車好きになる確率は高いです。
我が家の場合ははじめは電車の色を見て「普通」「快速急行」「特急」というように覚えました。さらに「3000系」「8000系」というように車両の名前を覚えていきました。
そこから、新幹線なら「500系」「700系」「E5系はやぶさ」というように普段乗ることがない鉄道の車両の名前を覚えていきました。

電車の場合なら、普段電車を見たときにママが名前を教えてあげるほか、鉄道の博物館に連れていってあげたり、鉄道の本を買ってあげたりするとびっくりするぐらい覚えてくれます。
我が家の場合は車と電車が好きだったので、一時期はトミカとプラレール、それから電車と車の本がたくさんありました。

他にも、子どもが特に興味を示しているものがあれば、親がそれの名前をどんどん教えてあげましょう。

そうすることで象徴機能の発達を促すことができますよ。

ちなみに、子どもがいろんなモノの名前を覚えたとしても、過度の期待は厳禁です。
我が家の場合でも、「電車の運転士になりたい!」と言っていたので、「JRとは言わんから、京阪あたりに就職してくれたら嬉しいなぁ」と思っていたのですが、今ではすっかり戦隊モノに心酔し、電車の車種名もほとんど忘れてしまいました。残念ですが、子どもってこんなもんなんでしょうね。

また、文字を覚えるのが遅いからと言って必要以上に心配する必要はありませんが、心配であれば誰かに相談しましょう。
幼稚園や保育園の先生でも良いですし、自治体の相談窓口でもかまいません。
たいていは問題ない場合が多いのですが、相談することで親も安心できますから、不安な人は気軽に相談した方が良いですよ。

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