シングルマザー

「こうあるべき!」に振り回されていませんか?理想のシングルマザー像とは

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シングルマザーと言うとどのようなイメージがありますか?

シングルマザーと言ってもいろんな人がいますが、なんとなく固定観念を持っている人も多いのではないでしょうか?

たとえばこんなイメージです。

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シングルマザーは男性にだらしない。
すぐに妊娠して子どもを産む。離婚を繰り返す。

シングルマザーは甘えている。
国や実家の援助を受けながらしか生活できない。

シングルマザーは責任感がない。
子どもを虐待したり放置して死なせたりする。

シングルマザーは見通しが甘い。
男を見る目がなく失敗し、お金が無いのに離婚するから生活が苦しくなる。

シングルマザーは必死に働いている。
仕事の掛け持ちは当たり前。昼夜問わず働いて子どもを養っている。

シングルマザーは子どものために生きている。
一人で子どもを育てなければならないので、自分のことは二の次である。

などなどいろんなイメージがありますが、ほとんどがネガティブな印象になってしまいますね。
たとえばたびたびニュースで目にする児童虐待や無理心中などでは、シングルマザーの場合も多いです。
「内縁の夫」というフレーズが出てきたら、「シングルマザーが男を家に連れ込んでたワケね……」なんて思う人も多いと思います。

また、ここ最近テレビでも引っ張りだこの「ビッグマミィ」こと美奈子さんが与えたシングルマザーのイメージの影響もあると思います。
「無責任にポンポンと子どもを産むだらしない女性」というイメージを持っている人も多いみたいです。

このようなネガティブなイメージが多い中で、当事者であるシングルマザーは「理想のシングルマザー像」を持っている人も多いのではないでしょうか。

貧しくも美しいシングルマザー像

まず昔からあるようなシングルマザー像としては、貧しても元気に楽しく暮らすシングルマザーという理想像です。

とにかく、シングルマザーというのは「貧しい」というイメージがあります。
これはイメージだけでなく、実際にそういう状況はあります。

シングルマザーの就労年収は200万円にも満たないぐらいですから、一般的なファミリーに比べると半分以下、ということも少なくありません。
就労だけでなく児童扶養手当や元夫からの養育費、死別の場合は遺族年金や生命保険の保険金などの収入がありますが、それでも平均年収としては300万円足らずとなっています。

年収300万円で子どもを養っていくと考えると、たしかに「貧しい」と言えるでしょう。

でも、貧しいからと言って落ち込んだりイライラしていてはいけません。

理想のシングルマザーとは、貧しくても落ち込まず、イライラしない。
たまに落ち込むことはあっても、子どもの前ではいつも笑顔です。

必死に働いて子どもを育て、子どももそんな母親を見て育つので素直な良い子に育ちます。

と、そんな理想がありませんか?シングルマザーは収入が少ない人が多いので、こういった「貧しくても明るく元気に暮らしているシングルマザー」に対する憧れがあるのではないでしょうか。

バリバリ働いて恋愛もあきらめないシングルマザー

一方、最近はバリバリ働いている上に恋愛もおしゃれもあきらめないシングルマザーに憧れる人も多いのではないでしょうか。

シングルマザーが貧しい人ばかりなわけではありません。
離婚後に事業を立ち上げて大成功している女社長、なんていう人もいますよね。

また、離婚後にパート入社した会社で正社員になり、どんどん出世していくような人もいます。

他にも、もともと結婚中から仕事をしていて、離婚しても経済的なダメージはなかった、というような場合もありますよね。

そして、最近は「再婚」も珍しくなくなってきて、シングルマザーでも自由に恋愛を楽しんでいる人もいます。

シングルマザーは子どものためだけに生きるべき、と考える人もいますが、子どもはいずれ巣立ちます。
子どもが自立したあとに良い相手を見つかるとも限りませんし、子どもが巣立ったあとには自分の手元には何も残っていなかった、というのは少し寂しい気もしますね。

シングルマザーでも、バリバリ働いて男性以上に稼ぎ、彼氏がいたり、エステに通って美しさを保っているような人もいます。

従来の「貧しくも美しいシングルマザー」というイメージにとらわれずに、仕事も子育ても、恋愛もおしゃれもあきらめない自由なシングルマザーというイメージも、かなり市民権を得てきているのではないでしょうか。

理想のシングルマザーに縛られないで!

しかし、理想はあくまでも理想です。

その通りになれる人というのは多くはありません。

たとえばいくら米倉涼子の体型が理想だと言っても自分にはなれないのと同じで、理想というのは実現不可能であることも多いのです。

独身女性が「結婚相手の理想の年収は700万円以上」と言ったって、平均年収が400万円台なのに年収700万円以上の男性と結婚できる可能性なんて低いと思いませんか?

こうして客観的に見てみると、理想と言っても実現可能なものと実現不可能なものがあり、「理想」と言われるものの大半は実現不可能なものです。

シングルマザーに関する理想にしても、それはあくまでも理想であって、実現不可能であることを知っておかなくてはならないのです。

貧しくても美しい、は難しい

まず、従来の理想のシングルマザー像について考えてみましょう。

清貧という言葉があります。

「貧乏だが、心が清らかで行ないが潔白であること。余分を求めず、貧乏に安んじていること。」

という意味です。

でも一方で、

衣食足りて礼節を知るという言葉もあります。
これは「人は生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということ。」です。

中には貧しくても美しい心を持った人もいますが、たいていの人は、最低限の生活もままならない中では正しくない行動をしてしまうことがあるものです。
極端な話、生活に困っていなければ泥棒をする人はいないでしょう。
わたしたちは泥棒は悪いことだと思っていますが、もし、本当にお金がなく食べ物に困ってしまったら、ゴミ箱を漁ったり泥棒をすることもあるのではないかと思います。日本では生活保護制度もありますし、選ばなければ仕事は何かとあるのでここまで困ることはまれですが、それでもやはり生活保護を申請させてもらえない人もいますし、これは決して他人事ではないように思います。

しかも、日本で暮らしていくにはお金がかかります。
仕事をするために都会に住めば家賃が高いですし、家賃の安い田舎に住めば仕事に困ります。しかも一般的な生活水準を考えれば、外食だってしたいし子どもには塾に行かせたいし、何かをお金がかかるものです。

それを平均年収300万円程度で叶えるには無理があり、それでもなお美しい心を持ち続けるのは難しいのではないでしょう。

「なんでわたしばかり苦労するの」とか「子どもがいなければもっと自由に生きられるのに」とか思ってしまうのも、それは当然のことではないでしょうか?

理想を追い求めすぎると「そんなことを考えるわたしは最低だ」とか「母親失格だ」なんてますます落ち込んでしまいます。
人をねたんだり落ち込んだりすることを必要以上に責める必要はありません。
いつもニコニコしているお母さんじゃなくても大丈夫です。

「ちょっとぐらいイライラしたって仕方ない!」と思った方が、結果的にはイライラすることは少なくなるかもしれませんよ。

仕事も恋も子育ても、は難しい

同様に、バリバリ働きつつ子育てして、しかも自分の人生もあきらめない!という理想も実現できるとは限りません。
こちらの方が頑張り次第で近づける可能性は高いと思いますが、それでもそういう人は多くはないと言えるでしょう。

いくら頑張って仕事をしようと思っても、子どもの体が弱くて思うように働けない、ということもあります。
生活費を抑えるために実家に住まわせてもらっているという人は、親の目もあるので彼氏を作ったり自分の身だしなみにお金をかけることがしづらい、というケースもあると思います。

そういう人は、あまり「仕事も子育ても恋愛も楽しみたい!」と思わない方が良いのではないでしょうか。
理想を考えすぎると、それを叶えられない現状に対してストレスが溜まってしまうものです。

かと言って、シングルマザーでかつそれなりの収入を得ているなら自分の身だしなみにお金をかけることも良いと思いますし、シングルマザーが恋愛すべきではないとも思いません。
理想は理想、と割り切りつつ、ある程度理想を叶えるための努力はした方が良いと思います。

シングルマザーの年収は少ないと言われていますが、子どもが大きくなってきたら働ける時間も増えますし、そのときに備えて子どもが小さいうちから資格の勉強をするなどして準備をしておくのも良いでしょう。

理想に振り回されない程度に夢を追いかけるのは、素敵なことだと思いますよ。

理想を追いかけるとしんどくなる

シングルマザーは、ただでさえ大変です。
一人で家族を養えるだけの収入を得なくてはなりません。
一人で子育てをしなければなりません。
時間的にも精神的にもゆとりはありませんし、子どもの保育園の保護者会に参加できなくて悪口を言われてしまうこともあるかもしれません。

そんなゆとりの無い中で、理想に縛られるというのはかなりしんどいことだと思います。
「もっとこうしなくちゃ」「母親たるものこうであらなくては」という理想が大きすぎると、それを実現できない自分に対しての苛立ちも出てきますし、それを実現させてくれない環境に対しても不満を持ってしまいます。

シングルマザーの対する世間のイメージが良くないこともあって、とにかくシングルマザーは無理をしがちです。
イライラしてもニコニコしても同じだけ時間は過ぎていくのですから、なるべく自分が「ニコニコ」できるように、無理な理想は考えずに、実現できそうな夢を描いて生きていくと、もっと楽しくなるのではないでしょうか?

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