シングルマザー

シングルマザーは恵まれているのか?シンママの経済事情

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

100

「母子家庭は恵まれている」
「シングルマザーは優遇されている」

なんていうイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
中には詳細をまったく知らずに勝手に言っている人もいます。

母子家庭の場合、どのような制度があるのかをまず、見てみましょう。
※母子家庭だけが優遇されているわけでなく、最近は父子家庭も同様の制度が利用できるようになってきています。自治体にもよりますが、母子家庭だけが優遇されているのではなく、「一人親家庭で、しかも所得が少なければ受けられる制度」とお考えください。

スポンサーリンク

母子家庭が利用できる制度

母子家庭の人が利用できるのは、このようなものがあります。

・児童扶養手当
・就学援助
・ひとり親家庭医療
・所得税の寡婦控除

児童扶養手当

児童扶養手当は、一人親家庭であれば受給できますが、所得制限があります。

満額で4万円ちょっとですが、所得に応じて減額され、所得が多ければ受給できません。
受給金額は所得と子どもの数などによって決まります。

満額受給にしようと思えば、子どもが一人の場合は年収100万円程度の収入であることが必要で、それを超えるとどんどん減額されていき、年収360万円ぐらいになれば一切受給できません。
サラリーマンの平均年収は400万円以上あるわけですから、特別に母子家庭が優遇されているわけではないと思うのですがいかがでしょうか。

また、子どもが2人以上の場合は、倍々ゲームで増えていくわけではなく、子どもが2人で5千円加算、3人目以降は3千円ずつ加算されます。

就学援助

就学援助制度は、小中学生向けの制度です。
義務教育では学費や教科書代はかかりませんが、実習に使う教材などは自費で購入しなければなりません。
そういった、学校に通う上で必要になるお金を負担してもらえる制度です。

給食費は無料になり、修学旅行費などは実費が支給されます。
そのた学用品の購入費用として、年間1万4千円程度が支給されています。

これも母子家庭だからと言って必ず適用されるものではなく、所得が少ない場合です。
ただ、要件には「児童扶養手当を受給している」というものがあるので、児童扶養手当を受給している人ならこちらの制度も使えます。

また、生活保護世帯や、その他生活に困窮している家庭などであれば、ひとり親家庭でなくても申請できる制度です。

ひとり親家庭医療

わたしが住む京都市では、今年度から「母子家庭医療」から「ひとり親家庭医療」へと名称が変わりました。やっとか、という感じですが、母子家庭だけを対象にしているのか、父子家庭も対象になるのかは地域によって違います。

ひとり親家庭医療にも所得制限があり、ほぼ児童扶養手当の所得制限と同じです。

この制度では医療費は基本的に無料になります。ただ無料になるのは保険が適用となる分だけなので、保険がきかない治療は実費を支払う必要があります。たとえば歯医者さんで虫歯の治療をするのは無料ですが、歯科矯正をするのは自腹、ということになります。

所得税の寡婦控除

所得税の計算をするときには、収入に対して「控除」できるものがあります。
生命保険に加入していれば「生命保険料控除」、健康保険や年金を払った分は「社会保険料控除」などいろいろな種類がありますが、その中に「寡婦(夫)控除」というものもあります。

これは、所得から27万円(特定の寡婦に該当すれば35万円)が控除できるもので、平たく言えば「所得税がやすくなる」ということです。

児童扶養手当などを受給しているぐらいの所得であれば、税率は5%の人が多いので35万円控除できれば、その5%の17,500円、所得税が安くなります。
所得税の税率が10%の人なら35,000円安くなります。
(税率は所得によって変わります)

このほかにも地域によって公共交通機関の割引があったりもしますが、おおまかにはこのような制度があります。

では、実際にシングルマザーはどのような暮らしぶりなのでしょうか。

シングルマザーの平均年収は?

シングルマザーの平均年収は、「平成23年度全国母子世帯等調査」によりますと

291万円

となっています。
ただ、これには児童手当や養育費、そして死別の人の場合は遺族年金なども含まれていると思われます。

単純に、就労で得られる収入は

181万円

です。

年収200万円もない、ということですよね。
ちなみに子どもがいる世帯の平均年収は658万円ですから、かなりの格差があることが分かります。

でも、シングルマザーと言っても本当にいろいろな人がいます。
大半は離婚によってシングルマザーになった人ですが、養育費をもらっている人もいれば、もらっていない人もいる。
実家に住んでいる人もいれば、子どもと親だけで暮らしている人もいる。

ちなみに、生活保護を受けている人の割合は、母子家庭、父子家庭ともに約1割だそうです。1割と聞くと少ないように思いますが、10人に1人は生活保護を受けているんですね。

これは、なんとかしなければならないのではないか、とわたしも思います。

たしかに恵まれているように見えるシングルマザーがいることもたしかですが、大半のシングルマザーは生活が苦しいと感じているのではないでしょうか。

働きたくても思うように働けない、という人もいますからね。
そういう人は、児童扶養手当と児童手当をもらいながら、最低限のアルバイトなどで生計を立てています。

一方、子どもとの時間を犠牲にして昼も夜も働いて、お金には困っていないシングルマザーもいます。

どちらがいいのかは一概には言えません。
どちらも子どものためを思っていて、「子どものためになるべく一緒にいたい」と考えるのか「子どものためにお金には困らないようにしたい」と考えるのか。

ちなみに筆者はその中間、というところでしょうか。

どちらかと言うとバリバリ働いている方かもしれません。

参考に……筆者の経済状況

参考になるか分かりませんが、筆者の場合は、離婚してから昨年までの3年分の平均年収は約200万円。

手当は児童扶養手当と児童手当、そして昨年からは就学援助があったので、総収入としては平均250万円程度です。養育費はありません。

あら、平均より少ないですね。

わたしの場合は家賃もかかりますが、実はそんなにお金に困っていません。
おそらく、結婚中が貧乏すぎたのかもしれません。
ありとあらゆる節約法を試してきたので基本的にムダ遣いもしません。

また、たまにエステに行くこともあるし、半年に1回の美容院では3万円ぐらい使います。
外食もしますしね。

たしかにブランドバッグを買ったり高級スーパーで買い物したりはできませんが、まずまずの暮らしだと思います。
あ、学資保険も入ってますしね。貯蓄もあります。

シングルマザーの人は優遇されている、と思われがちですが、それは苦しい結婚生活から解放されたおかげでいきいきしている人が多いからでは?という気もしています。

わたしは子どもは一人なので、この収入でも大丈夫ですし、現在は転職したこともあって収入が増えているのでさらに楽になっています。

でも、やっぱり自分が倒れたりでもしたら一巻の終わり、という思いはあります。それはシングルマザーの方なら誰でもそうだと思うのですが、だからこそ、自分を大事にしつつ働いてほしいな、と思います。

これからシングルマザーになろうとしている方や、すでにシングルマザーとしてがんばっている方の参考になれば幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
スポンサーリンク

住まいの小箱の注目の記事


関連の記事